はじめに

私が約20年暮らしていたオーストラリアのシドニーは、ご存知の通り英語圏。英語が話せなければ、仕事どころか日常生活にも支障が起こる環境です。正直私は、特に語学の才能に秀でているわけではありません。それでもこういうサバイバル的な状況に追い込まれると、何とかしなくては!といろいろ工夫を凝らすものです。そんな試行錯誤何年も続けるうちに、私はいつのまにかいわゆる「英語ペラペラ」な人になっていました。日本語を使う機会も自然に減り、現地の会社で色々な国の人々と働く機会にも恵まれました。

ところがオーストラリアに永住することに何の疑いも持っていなかった私が、5年ほど前にまさかのUターン帰国を決意しました。直接のきっかけは、勤務先のコンサルティング会社が大手グローバル企業に買収されたことでしたが、その数年前から変わりゆくシドニーになんとなく居心地の悪さを感じていたのも確かです。「本当にこの国に一生住みたいのかな・・・」という自らの疑問にNoという答えを出した私は、若い時には大嫌いだった岡山の田舎に戻ってきました(注:今では田舎暮らしが大好きです!)。

とはいえ20年も海外生活を続けていた自分に、カルチャーの違いすぎる日系企業での仕事が続くとは到底思えませんでした。案の定、試しに務めた英会話スクールでは非常に窮屈な思いをし、さっさと独立して自分のスクールをオープン。そして色々な年代の生徒さんに接し、日本の英語教育の実情を知れば知るほど「日本人が英語を話せなくて当然だな・・・(泣)」と絶望的に感じるようになったのです。

日本人が英語を苦手に感じる1番の理由は?

そもそも日本語と英語というのは言語的に大変「遠い=異なる」のです。だからこそ、日本人が英語をある程度話せるようになるには、約2千時間の学習時間が必要とされています。ところが私が知る限り、このあまりにも大きな「日本語と英語の違い」について、学校で教えてもらえる機会はほとんどありません。そしてその事実が、大勢の日本人にとって英語の上達の妨げになっている気がするのです。

この新コーナー「高校生のための英語ペラペラ道場」では、三単現のSや仮定法の使い方などより100倍(!)重要な「日本語と英語の違い」にフォーカスし、英語習得のためのゆるぎない土台を作るお手伝いができればと願っています。お楽しみに!

「高校生のための英語ペラペラ道場」、Part 2はこちらから!