英語話者と日本語話者は、違う視点から世界を見ている

高校英語を教えていると、英文和訳もしくは和文英訳の問題がたくさん出てきます。基本的には学校で習った範囲から出題されるので、文法書を見ながら型にはめ込んでいけばなんとかなるのですが、実生活ではそんなことはまず起こりません。なので皆「ごく限られた範囲でなら英文を作れる」状態となりますが、試験が終わればせっかく憶えた例文もほとんど忘れてしまうのが実情です。

学生生活を続けている間はそれでも何とかなりますが、社会に出たらそういうわけにはいきません。話している相手は、日本の教科書の範囲のことなんか当然何も知りませんから!私自身シドニーで働いていた時、自分の言いたいことがうまく表現できなくて歯がゆい思いをすることがしょっちゅうありました。

今になって振り返ってみると、当時は英語と日本語の違いをあまり意識せずに英語を喋っていました。もちろん2つがかなり異なる言語であることは日々感じていましたが、具体的な相違点については全く知識がなかったのです。

ところが最近になって「英語職人」時吉秀弥先生が、この点についてとても分かりやすく説明されている記事を読みました。

英語職人」時吉秀弥の英文法 最終回答!

https://ameblo.jp/eigoshokunin-finalanswer/entry-11030484995.html

英語は「自分を外から見るもうひとりの自分がいる」感覚

日本語は「自分がカメラになって外を眺める」感覚

「目から鱗」とはこのことです。「ああ、これだから日本人は主語を省略するんだ・・・!」と、感覚的にようやく腑に落ちました。

例えば道に迷った時、日本人は「道に迷いました」と言います。「私は」をつけないのは「そんなの言わなくても分かるから」と無意識に知っているからです。ところが英語では同じ状況で“I’m lost.”という表現を使います。自分の行動を外から「観客視点」で見ているので、”I”という主語を必ず入れるし、「この一場面の中で、自分は行き先への行き方を失った、つまり自分がその場所という1シーンの中で失われた=lost」という感覚を持つからです。そしてこの”I’m lost.という表現に、日本人が違和感を感じるのは当たり前なのです。

文化の違いも超重要!

英語を話す上でとても重要なことがもう一つ。それは日本と英語圏の国での文化の違いです。「英語はある程度話せるようになったのに、現地の人となかなか友達になれない・・・」というお悩みの原因にもなりがちです。

例えば挨拶のやり取り。ご存知の通り英語ではしょっちゅう”How are you?”や”How was your weekend?”などと相手のことをお尋ねますが、これははっきり言って社交辞令であることがほとんど。私たち日本人が「おはようございます」「お疲れ様でした」と声をかけるのと大差はありません。親しい間柄でない限り、実はそこまで答えに興味はないのです・・・!

ところが英語初心者は、この単なる「社交辞令の挨拶」に、本音で応答しようとしがちです。しかも謙虚が美徳とされる日本人。”I’m great!”などと言ったら偉そうに聞こえるのではないかと心配し、ちょっとネガティブな返答をする人も・・・。でもせっかく”How are you?”と声をかけてあげたのに、”I’m tired.”などと答えられたら相手がびっくりしてしまいます。なので英語で調子はどうかと聞かれたら、よっぽど体調が悪くない限り”I’m find, thank you!”と元気に答えましょう!

「高校生のための英語ペラペラ道場」、Part 3はこちらから!