日本語が語順に甘い理由
Happy New Year!! 鬼英語コーチ☆サヤコです。
学校のテストや英検でおなじみの「並び替え問題」。これ、結構苦手な方も多いのではないでしょうか?理由はとても単純で、英語は語順がとても重要な言語なのに対し、日本語はかなりアバウトだからです。ちなみにこれは時制や数に関しても同じなので、日本語話者の私たちはかなーり気を付ける必要があります。
時制に関する過去記事はこちらからどうぞ!
それではなぜ、語順に関して英語は厳しく、日本語は甘いのでしょうか?それは「てにをは」と呼ばれる助詞の存在です。日本語の場合はこれらの助詞を使うことによって前後の意味を整えることができるので、語順はさほど重要ではないのです。
例:
ポチが太郎を噛んだ。
太郎をポチが噛んだ。
・・・どちらでも意味は同じですよね?ところがこの語順のままで単語を英語に直すと、意味が大幅に変わってしまいます!
Pochi bit Taro.(=ポチが太郎を噛んだ)
Taro bit Pochi. (=太郎がポチを噛んだ)
そう、英語には助詞が存在しないので、主語と目的語を区別するには語順を手がかりにするしかないのです。
英語の語順は「素直」
それでは正しい語順で英文を作るには、どうすれば良いのでしょうか?まずはざっくり、英語と日本語の語順の違いを見ていきましょう。
日本語の場合:
主語(しばしば省略される)→ 目的語などの詳細 → 動詞(動作・状態)
目的語などの詳細 → 主語(しばしば省略される) → 動詞(動作・状態)
英語の場合:
主語(主役) → 動詞(動作・状態)→ 目的語などの詳細
もちろん例外もたくさんありますが、これらのパターンにおさまることが大半です。
ポチと太郎の例文をもう一度見てみましょう。
ポチが太郎を噛んだ。
主語 (ポチが)→ 目的語(太郎を)→ 動詞(噛んだ)
太郎をポチが噛んだ。
目的語(太郎を)→ 主語 (ポチが)→ 動詞(噛んだ)
Pochi bit Taro.
主語(ポチが) → 動詞(噛んだ)→ 目的語(太郎を)
注目していただきたいのは、英語の語順がもたらすニュアンスです。重要な「要素=単語」の順に文を作っていることに気づきませんか?
ポチが(主役)→ 噛んだ(動作)→ 太郎を(動作の対象)
そう、英語の語順は重要ポイントから順番に並べていくので、実は日本語に比べてとても「素直」なのです!
それから重要なことがもう一つ。日本語は「私は」などの主語を度々省略しますが、英文を作る時はこの大事な主語(〜は、〜が、〜も)を必ず意識しましょう!
ここまでお読み頂いてありがとうございました!次回もお楽しみに!
「高校生のための英語ペラペラ道場」、Part 5はこちらから!
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