「違う」を、もっと楽しもう

みなさん、はじめまして。おかたむと申します、

現在36歳。6月に会社員を辞め、今起業に挑戦中の3児の母です。夫は外国人で、西アフリカのナイジェリアという国出身です。

今日私が皆さんにお伝えしたいのは
「違うことって面白い、楽しい」
ということについてです。

多様性とは?

皆さんは「多様性」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。

最近は、同義の言葉で、企業に関する「ダイバーシティ」という言葉もあり、聞いたことがある人もいるかもしれません。

意味としては、「国籍、性別、年齢などにこだわらず様々な人材、多様な働き方を受容していこう」ということを指します。

私は、学校も含む「社会」で、もっとこの「多様性」が受け入れられればと願っています。

「同じ」を強要される社会

大人でも子供でもそうですが、
「他人と同じ=安心、いい」
「他人と違う=不安、おかしい」

と感じてしまいがちです。

「同じ」を強要され「~すべき」と攻撃される世界は、とても息苦しいと思いませんか。私は、もっと人間は違っていていいと思います。

私達人間には、誰一人同じ人はいません。外見、性格、好きなこと、やりたいこと、考えていること、全て違います。誰一人として、同じ人はいないんです。

こんなに素晴らしいことって、他にあるでしょうか。
あなたがこの世に生まれ、今ここにいることは、とても尊いんです!!
是非、この点は忘れないでくださいね。

マイノリティエンパワメント

さて、あなたは「マイノリティ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本でも世界でも、社会的に少数派の人達のことをそう呼ぶことがあります。

例えば、
・私の夫のような外国人
・私の子供達のように外国籍の親を持つ子供達、いわゆる外国人の血が入ったハーフ
・性的マイノリティ「LGBT(=Lesbian, Gay, Bisexual, Transgenderの略。同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの人達)」
・事情があり親と一緒に暮らせない児童養護施設等で暮らす子供達
・身体や精神に障害を持つ人達

あなたには、こうした友人やクラスメイトがいるでしょうか。

こうした人々は、社会的に少数派、つまり「多数派と異なる」という理由で、嫌がらせやいじめを受けることがあります。
それを恐れ、自分を偽っている子もいるかもしれません。

でも、私は「これっておかしいんじゃないかなぁ」と思います。

多数派の人の中でも、髪、肌の色、声、背、体型、皆違います。
目に見えない部分、性格、意見、好き嫌い、得意不得意なども併せると、その違いは言い表せません。

つまり、「違う」という点ではマイノリティの人たちと同じです。
でも、マイノリティの人達は攻撃されてしまう。

これって、少しおかしいですよね。

私は幼い頃から、こうしたマイノリティと呼ばれるような人達が身近にいました。

近所に児童養護施設があり、幼い時はその子たちといつも一緒にいました。
学校へ行けば、その子たちへ
「お前、親いないんだろ?しっかりしろよ」
と心無い言葉を浴びせるクラスメイトもおり、とても心が痛くなりました。

高校時代の友人には、トランスジェンダーの子がいました。
その友人の好きな人が同性であったカミングアウトされた時は、正直驚きました。

でも、とても仲の良い友達だったので、こう思いました。
「自分と違う感覚を持っているなんて、面白い!」
その時、自分の見る世界が広がったのを覚えています。

そう。
「違う」って「面白い」「楽しい」んです。
違うから、他人から学ぶことができます。

あなただって、他人からすれば違う点が沢山あるんです。
それは「おかしい」ことではなく、「ユニーク」なことなんです。

一人ひとりの違いが尊重され、受け入れられたら、私達の生きている世界は、もっと生きやすくなるんじゃないか。
私は、そう思います。

もし、あなたの周りでマイノリティといわれる子がいる場合、攻撃や批判の対象にするのではなく、是非こう思ってみてください。

「この子から見えている世界って、どんな世界だろう?」

それは、あなた自身の世界観を広げ、成長に繋がる一歩でもあります。

最後に

私は、マイノリティの友人から、多くのことを学ばせてもらいました。
残念ながら、彼ら彼女らへの社会的な差別は存在しています。

「マイノリティの人達が、もっと生きやすい、働きやすい社会にしたい」
私は、今そんな思いで彼ら彼女らのエンパワメント(応援、支援)事業を始めようと準備中です。
これは、私の狭い視野を広げてくれた、昔の友人達への感謝の気持ちでもあります。

マイノリティに限らず、自分以外の人間は先生です。
自分にないものを持っていて、あなたに沢山のことを教えてくれます。
逆も同じで、あなたも他人が持っていない違いを沢山持っています。

是非、その「違い」を尊重し、感謝し、楽しみ、そこから学んでみてください。
昨日より、あなたがもっと楽しく、生きやすくなることを願っています。