いま高校生のみなさんが幸せな人生を得るために必要なものはなんだと思いますか?
ひとそれぞれ価値観は違うので、いろいろあると思いますが、人生の少し先を歩いている私からお伝えしておきたいのは、英語は幸せ実現の大事な鍵の一つ、ということです。

英語は世界と繋がる手段

以前の記事『幸せ人生の学び方・育て方(高校生向け)1-④「英語はなぜ必要なの?ー英語で拓ける世界」』でもお伝えしましたが、世界の共通語としての英語の重要性は今後も変わらないでしょう。

生きていくための収入を得るにも、大好きなエンタメ世界を楽しむにも、いまや英語は不可欠です。既にネットゲームの世界に参戦している中高生は英語を日々使っているそうですし、TIKTOKなどでも英語で毎日たくさんの情報が流れていますので、将来的にも英語が大事な鍵となることはもう実感されていると思います。

さらに、コロナ渦だけでなく、今後も日本経済は少子高齢化による経済規模の縮小が加速することが予測されています。ビジネス世界では、もう日本の小さなマーケットだけでは生きていけませんので、どんどん販路を世界に広げていかなくてはなりません。
昔『日本沈没』(小松左京著)というSF小説のクライマックスで、沈没する日本から世界各地へとみな脱出していきましたが、それに近いことが経済面でも起きています。

ですから「世界と繋がる手段としての英語」は、みなさんの大事な武器になります。
常に磨いて使えるようにしておけば、みなさんが持っている個性や能力を伸ばすことも、そのための場と機会を確保することも、可能になります。それが結果的に、人生をより豊かで楽しいものにしてくれるのではと思うのです。
ぜひみなさんには、将来的には日本国内に留まらず世界に活動の場が広がっていくことをイメージしておいてもらえたらと思います。

英語嫌いでも諦めないで

私も高校生の頃までは英語が嫌いでした。気持ちはとても良くわかります。
例えば試験問題で前置詞や熟語の穴埋めがあると、そこにon, at, in,と入れるものが違うだけで意味が変わると言われても、そんなの覚えきれない!勝手にして!と心のなかで叫んでいました。

そんな私がどうして英語を使う仕事をするまでになったのかは、個人HPの「英語学習顛末記」をお読み頂くとして、とにかく英語ができないと将来なりたい職業につけないのが明白だったのと、そのために進学したい大学の受験科目でも英語の配点が高かったので、最初は仕方なく、でした。

自分が飽きっぽいことは自覚していたので、なんとか1年間飽きずに続けられる方法を自分なりに探りました。毎日単語を覚えられたら好きなイラストを切り抜いて貼るとか、友達と単語の問題を出し合ってできた方がケーキをおごるゲームとか、楽しみながら続けられる方法をいろいろ試していたところ、少しずつ英語の成績が上がり始め、気付いたら最終的に偏差値がアップしていました。
みなさんもぜひ友達と励まし合い楽しみながらできる方法を見つけてみて下さいね。

英語習得の鍵

もともと言葉というのは、触れる時間が長ければ長いほど、機会が多ければ多いほど習得しやすい性質があります。英語に限らず、日本語でも同様で、おそらくみなさんは2~3歳の頃には気付いたらカタコトの日本語を話せるようになっていたと思います。
つまり、日常的に言葉に触れること、耳で聞いて口から出すことを繰り返し行うことで、言語は習得できるのです。

もしいま、みなさんが英語を苦手なのだとしたら、それはまだ「触れる時間(機会)」と「聞いて口から出す時間(機会)」が足りないだけと推測されます。
そして、もしそれを今からでも補うことができたら、苦手感を払拭して、英語でもっと広い世界を楽しめるようになると思うのです。

今からでも間に合います。まずは毎日15分、英語に触れて下さい。好きな歌の歌詞や、好きな映画やアニメのセリフを聞いて、書いて、暗記してみてください。

そして、いまさらと思うかもしれませんが、英語でのゲームもおすすめです。詳細は『がんばりすぎない!おうち英語: 先生はパパとママ!小学生の子どもを持つ親が、初期費用1万円&週1時間からスタートできる』 Kindle版 鬼英語コーチ☆サヤコ (著), 二宮明子 (イラスト), 永堀宏美 (編集)をご覧ください。

小学生の親向けの本ですが、高校生にも楽しめる英語のゲームなども紹介されています。
(Kindle Unlimited対象なので、利用者は無料でDLできます)高校生なら、この中の英語のUNOが特におすすめです。

そして、毎日15分が無理なく続けられるようになったら、それを30分、1時間と延ばしてみてください。
大事なのは、楽しむことです。人は楽しい事なら継続できるからです。そして、「どんなに得意な人も好きな人には勝てない」という言葉があるように、好きになったものは誰よりも上手に習得できるようになるのです。

使える「学校英語」

学校で習っても英語が話せるようにならない、という嘆きはよく耳にしますが、それは半分は正しいけれども、半分は違います。

まず、教科書や授業を通じて学んだ英語は、基礎力としては大変役立つものになります。基本的な英単語や熟語を覚えているからこそ、英会話も成立するし、英文での簡単なメールやチャットのやりとりも可能になるのです。

例えば、「nothing but~」という熟語がありますが、もしこれを熟語と知らずに訳したらどうなるでしょうか?
”It’s nothing but a joke!”
と言われたら、それは冗談なの?冗談じゃないの?どっち?

正解は「それはただの冗談だよ」=冗談です。
nothing but~は「~だけ」「~にすぎない」という熟語だからですが、単語ひとつひとつの意味「nothing(なにもない)」「but(しかし)」に囚われて、熟語と知らずに解釈してしまうと、大きな勘違いの元になります。

同様に、英語の文法や構文を理解していないと、相手の発言や文章の意図を正確に受け止めることができません。
ですので、学校で学ぶ英語は決して無駄ではなく、みなさんが英語を使えるようになるための基礎を学ぶ機会なのです。

大事なのは、その基礎を元にして、将来的に仕事や生活などで使える英語に進化させることなのです。そのためにはある程度のトレーニングと時間が必要なので、上記でもお伝えしたような「英語に触れる時間(機会)」を意図的に作り出すことをおすすめしているのです。

また前述の『がんばりすぎない!おうち英語: 先生はパパとママ!小学生の子どもを持つ親が、初期費用1万円&週1時間からスタートできる』 Kindle版 鬼英語コーチ☆サヤコ (著) には、「日本人の苦手な発音9」が解説されているので、ぜひ参考にして発音レッスンをしてみてください。通じる英語になります。

さいごに

21世紀を幸せに生きるには、英語は大事な武器になります。しかし、それは幸せな人生を実現のための道具にすぎません。
何が自分にとって最高に幸せなことなのか、決めるのも実践するのもみなさん自身です。それだけは忘れないで下さいね。
ご自分の理想とする幸せな日々を実現されるよう、心から祈っています。