21世紀型の幸せ人生の学び方・育て方⑤

なぜ歴史や古典を学ぶの?

世界史や日本史などの歴史や、枕草子、源氏物語、徒然草などの古典をなぜ高校で学ぶのでしょうか?なんのために?
いろんな答えがあると思いますが、私は「幸せに生きるための知恵やヒントを得るため」ではないかと思うのです。

歴史は繰り返す、という言葉があります。
人間は基本的に何万年も前から頭が一つあって上半身と下半身があって二足歩行する、といういまの姿形は変わっていませんし、何千年も前の古代遺跡に暮らしていた人々たちと私たち現代人の基本構造に大差はなく、良いこともたくさんあっただろうけれども、同じような過ちを何度も繰り返してきたことでしょう。戦争や略奪を繰り返し、それがどれほど愚かなことかを思い知り、いまようやく平和な地球時代に到達し始めたとも言えるでしょう。

そして、歴史には偉人たちの業績だけでなく、過去の多くの人々の正負合わせた様々な人生経験が含まれています。
人が集まれば、そこには学びや励ましだけでなく、嫉妬や諍(いさか)いも生まれます。過去の歴史に学ぶことで、私たちは本来はひと1人分しか生きられない人生を、何倍もの人の人生経験を得ることで、知恵とヒントを得ながら何倍も豊かに生きることができるのではないでしょうか。

現代に通じる2千年前の若き皇帝の言葉

例えば、2000年前の古代ローマの時代、第16代ローマ皇帝のマルクス・アウレリウス(121- 180)はパックス・ロマーナと呼ばれる古代ローマが最も繁栄を謳歌した百年の最後の時代を統治した「哲人君主」(哲学的思考力の豊かな皇帝)として有名ですが、彼の『自省録』(参考文献後述)に書かれている「いかに困難と向き合うか」「いかに生きるか」は、現代にもそのまま通じる内容です。若くして皇帝になった彼への仲間からの嫉妬や裏切りに苦しみつつも許すことで対処してきたことや、異民族の度重なる侵入やペストなど疫病の蔓延による社会不安が増大する中で「死を恐れるのではなくその日一日を人生の最後の日として大切に生きる」ことを伝えています。それに共感する多くの経済人の声はネットを検索すると、たくさん出てきます。

*参考文献

自省録 (岩波文庫) (日本語) 文庫  マルクスアウレーリウス  (著), 神谷 美恵子 (翻訳)

マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著) (日本語) ムック – 2019/3/25、岸見 一郎

いまも飛び交う千年前の枕草子の「にくきもの」

枕草子は千年以上前に書かれた随筆ですが、その中の一文に高校時代に出会ったときは驚いて、私たち人間は千年もの間なにをやっていたんだろう?あんなちっぽけな蚊さえ退治できずに月や火星に行けるのか?と思ったものです。余談ながら、生態系を考えれば退治する必要はなくて、私たちが蚊に刺されなければ良いだけなのですが、今朝も庭の草取りでしっかりと刺されてこの一文を思い出しました。

以下のように、まさに現代と同じ光景が描かれています。

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「ねぶたしと思ひて臥したるに、蚊の細声にわびしげに名のりて、顔のほどに飛びありく。羽風さへ、その身のほどにあるこそ、いとにくけれ。」

(現代語訳)「眠たいと思って横になっていると、蚊が細い声でやるせなさそうに羽音をたてて、顔のあたりを飛び廻っている(のはしゃくに障る)。羽風さえも、その身の丈にあう(大きさの音である)ことも、たいそうしゃくに障る。」

*出典:枕草子『にくきもの』 その2 (ものうらやみし、身の上嘆き~)わかりやすい現代語訳と解説(マナペディア)https://manapedia.jp/text/1925

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過去の人々の成功や失敗の経験から学ぶことだけでなく、何千年経っても人間はしょせんは変わらないんだと思うことで、背負っていたなにかが軽くなることがあるかもしれません。

歴史や古典が苦手な人へ

ところで、歴史を学ぶことで人生が豊かになることは頭では分かっていても、歴史(世界史や日本史)や古典の授業で退屈してついついうたた寝してしまうことはありませんか? 現代のIT時代になぜ悠久の古代史を学ばねばならないのか、一体なんの役に立つのかと疑問に思ったりしませんか?

まさに私がそうでした。歴史の年号や古典の助動詞の活用を覚えることに、意味なんてあるのか?と反発し、テストも散々な結果でした。特に古典の登場人物には共感できることが少なく、源氏物語で「源氏の君がよよと泣かれる姿が美しい」みたいな文章があると、「皇太子が色恋沙汰に没頭してる間に市井の貧しい人たちが路頭に迷ったり疫病に苦しんだりしてるなんてとんでもない!ちゃんと仕事しろ!」と感想文を書いたりして、古典の先生を呆れさせていました。

しかし高校2年で文系クラスに入り、政治経済を学ぶ大学への進学を希望すると、どちらも受験の必須科目でした。そこで仕方なく参考書をまとめたり年号を丸暗記しようとしたり、助動詞の活用を何度も口に出して覚えようとしたりしましたが、全然ダメでした。今振り返ってみれば、全く勉強の仕方が分かっていなかったのです。

自分なりに楽しめる学習法を見つけよう

人は興味の湧かないものや関心を抱かないものを脳に強くとどめようとはしません。イヤイヤ覚えようとしても、脳に記憶として定着させるのは難しいのです。

その結果、高3の現役時代に受験した全ての大学に不合格となり、いま思えば基礎が全然できてなかったので当たり前なのですが、その時はとてもショックでした。
けれども幸い家族には浪人を1年認めてもらえたので、1年間の学習計画を自分なりに組み立てることが可能になりました。

どうせなら、つまらない丸暗記や演習問題に時間を浪費するのではなく、学ぶこと自体を楽しめるように工夫して、気付いたらあっという間に一年が経ったという風にしてみたいと思いました。
そこで取り組んだのが、歴史でも古典でも、基本的なことは丸暗記なことには変わりないのだけど、なぜどうして彼ら登場人物たちはそのように行動し、何を考え感じていたのか、を考えながら覚え、自分ならどうするか?と自問自答しながら学習を進めるようにしました。
すると、記憶の定着度が全く変わってきました。

また、丸暗記の作業が飽きないように、お気に入りのイラストをマンガや雑誌から切り抜いて暗記ノートに貼ったり、予備校の仲間数人と英単語・熟語・歴史年号の問題を互いに出し合うテストを毎日のように繰り返し、週のトップになるとランチやケーキをご褒美に付ける「賭けテスト」をやりました。これはものすごく効果がありました。英単語・熟語でトップを死守し、お気に入りのサンドイッチ屋さんのランチをゲットした時はガッツポーズでした。

高校生の皆さんそれぞれに自分にあった学びの方法、学習を楽しくできるスタイルを見つけ出せますように、祈っています。

永堀宏美

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