自分の体調に鈍感だった私
こんにちは、産業看護師のカヨコです。
産業看護師とは、働く人とその家族が心も体も健康で暮らせるよう健康管理や、相談を受けたりする仕事です。
仕事で多くの人と接していますが、みな一様に健康や体調に対する関心が低いなぁと感じています。
健康は生まれながらにあって当たり前なので、仕方がないことかもしれません。
でも、体調に鈍感でいるとある日突然、困ったことがおこります。
病院に就職して社会人1年目のわたしに、その日は突然訪れました。
ある日突然、食べ物が喉を通らない。
お腹はすくし食べたいのだけど、食べ物が喉を通らない。
口に含めば味はして、甘い、辛いは感じるものの最後にゴクっと飲み込めない…こんな症状があらわれました。
今思えば命をあずかる仕事について、プレッシャーやストレスを抱え込んでいたと分かります。
わたしははこのときはじめて、自分の身に何が起こっているのか真剣に考えました。
わたしって疲れているんだろうか…、わたしって辛いんだろうか…。
いまのわたしって何パーセントだろう…、パーセンテージはいつから下がり始めたのだろう…。
食べ物が喉を通らなくなった。その日は突然おとずれても、ストレスは徐々にたまっていたことでしょう。
自分に「今日のわたしは何パーセント?」と問いかけていたら、こうなる前に気がつけたはずです。
自分の心と体に問いかけよう!
わたしが仕事で受ける相談の多くは、入社数年目の若い人たちからのものです。
彼らを見ていると、わたしはとても申し訳ない気持ちになります。
あの頃誰もわたしも、自分の体調管理法を知らなかったように、彼らも体調を観察する術を教わっていないのだ、これを伝えて行くのがわたしたち大人の役目なんだ、と。
みなさん、ただ一言「今日のわたしは何パーセント?」と自分に問いかけるだけで大丈夫です。
あなたのパーセンテージが下がってきたら、寝たり、食べたり、相談したり、病院に行きましょう。
会社の中には健康相談室や医務室という、心のことも体のことも相談できる場所があります。
社会に出てからの話はまだ早いかもしれませんが、頭の片隅に覚えておいて下さいね。
最後に・・・
みなさんの職業選択の一つとなるように、産業看護師の仕事について紹介をして終わりたいと思います。
企業の中で働く看護師が産業看護師です。資格は看護師国家資格です。
わたしは15年くらい医療機関で働き、企業の医務室というところに転職しました。
仕事は産業保健業務といい、社員の健康診断、過重労働の管理、メンタルヘルス対策、健康相談、救急対応、感染予防対策、職場環境を整えるなどです。
働く人の健康管理は、少子高齢化による人口減少、人材不足への対策になっていること、健康寿命の延伸など社会に貢献できることから、この仕事にやりがいを感じています。働く人が健康で働き続けられたら本人も、会社も、家族も幸福ではないでしょうか。
以上でわたしの話は終わりです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
合い言葉は「今日のわたしは、何パーセント?」
ゲストライター:カヨコ

産業看護師/産業カウンセラー/健康経営アドバイザー
40代 夫、子供2人の4人家族。約15年看護師として医療機関で働いた後、企業に転職し産業看護師として働いています。
看護師が配置されていない中小企業で健康管理をおこない、誰もが健康で長く働いて、少子高齢化や、働き手不足を看護師の立場から支えていきたいと思っています。