みなさんには捨てづらいもの/手放しづらいものはありますか?思い出の写真/プレゼント/小さかった時に大好きだったぬいぐるみやキャラクターグッズ/はたまた両親が買ってくれた参考書!?手放したいかもしれないけど、なかなか気持ち的に手放しづらい・・・そんなとき少しだけ皆さんの心が軽くなるかもしれない話をしたいと思います。
1.ミニマリスト?手放し?
ミニマリストとして生きてますMaiです。“ミニマリスト”と聴くとどんな人を想像しますか?
ミニマリストとは、ただ単に所有しているモノの“数”が極端に少ない人、というよりは「自分にとって本当に必要なモノを定義できている人」だと思って生きています。
自分にとって本当に必要なモノを最優先にした結果、不要なものがなくなっていった、という感じです。
そんな私はモノとお別れすることをよく「手放し」と表現します。
「手放し」とは「捨てる」「処分する」という行為そのものというよりは、自分の手で握りしめて、なかなかお別れできずにいる「モノ」の、手を放した“状態”=自分の執着が無くなった“状態”のことだと思っています。


それがあってもなくても、私はどっちでもいいよ、モノがあってもなくても幸せだよ、と思える状態を「手放し」と呼んでいます。
この状態に至ることができれば、いろんなモノを手放していけると思っています。
2.手放しづらいものを手放すタイミング
私には居心地の良い部屋に自分を住まわせたいという目標があったので、手放し/断捨離を始めました。
しかし、特に感情がたくさんつまった思い出つまったモノたちを手放すのは至難の業です。思い出の品々は自分の納得のいく形で感情が昇華されていないと手放せないのです。
そのモノを通して感じる自分の感情までも手放すような気持ちになってしまったからです。
そういうものの手放しは、人にあれやこれや言われたのタイミングではなく、自分で納得できたときがタイミング=そのモノ自体がなくても大丈夫かも、と思えたときだと思っています。
昇華されていくタイミングは人ぞれぞれだと思うので、無理やり「手放さなければならない」とは思う必要はない、と思っています。
3.“忘れないこと”が一番大事
モノは永遠には残らないので、いずれ手放すことを考えると、今手放しても20年後に手放しても結果は同じです。
しかしながら、もう少しの間だけでも、そのモノを持ち続けることが、その方にとって自分の感情やモノを大事にすることだと思えるなら、側においていてもいい、とも思います。無理して泣く泣く手放しても良いことはありません。
そんな中、私は、モノを持ち続ける以上に、そのモノを通じて感じた自分の気持ちや、そのモノをくれた方の気持ちを「忘れない」ことの方が、より自分にとって意味がある、と思うようになりました。
思い出す中で、昔はこういう風に感じたが、今は違った風に感じる、こともよくあります。
仮にモノをくれたお相手がいて、そのお相手とまだつながっているなら「忘れてない」ことを伝えてあげることが、感謝であるとも思っています。
先日、昔友だちがくれたプレゼントの思い出話をしたところ、「覚えてくれていたことが嬉しかった」と言われ、こちらも嬉しくなりました。
こうした話をすぐに思い出せればいいですが、クローゼットの奥底にしまってあるものって、普段は忘れがちで、ふとした瞬間に会話にでてくることって少ないのではないかと思います。
なので、人から受け取ったモノも含めて「忘れたくないもの」は、すぐに思い出せる・すぐに見えるように、写真(データ)に残しています。
特に手紙のたぐいは、その内容に意味があると思うので、スキャンして、スマートフォンでどこでも見返せるようにしています。
思い出のつまったモノ/手紙に込められた思い/モノをくれた相手、から感じる感情、そしてそれを受けて感動した自分の感情は、思い出すたびに感じることができるだろう、と思うと、忘れないようにすれば、物理的なモノがなくても大丈夫かもしれない、と思えるようになりました。
4.さいごに
手放したいものがあるが悩んでしまう・・・。そんなときは無理して手放す必要はないと思います。
現時点で、まずそもそも本当に手放したいと思っているのか?そこを自分に聴いてみてあげてください。まだ感じ取れるものがあるなら、そこを昇華できるまで手の平の上にあっても良いと思うのです。
“自分のタイミング”でモノと自分の向き合いを進めてあげてくださいね。
ゲストライター:Mai Hasegawa(ミニマリスト)

元情報システム部SE&PM/会社を退職後、カナダに留学中
“あなたの心を軽くする“手放しブログ連載中:https://note.com/hamiblog
手放したものは数知れず。
■キッチン・バス編
スキンケア/シャンプー/ボディソープ/バスタオル/トースター/調味料/調理器具/食器
■リビング/生活編
財布/テレビ/衣類/下着/靴/大型カバン類/本/プリンター/勉強机/椅子/コタツ/余分な傘/収納器具/卒業アルバム
■データ編
スマホアプリ/Youtubeチャンネル登録数/電話番号/写真/CD類/書類/旧パソコン・携帯電話/パスワード管理/使ってないアカウント
■番外編(目に見えないもの)
人間関係/婚姻関係/執着/不要な目標/不快な感情/安定した仕事