「将来は何になりたいの?」と親や先生に聞かれても、そもそも大人と話す機会があまりないし、どんな仕事が自分に向いてるのかピンとこない・・・。このコーナーは、そんな高校生たちが進路を選ぶ時の参考になれば、との願いから誕生しました。

ゲスト:乗松雄大さん 
職業:研究者×皮膚科医

今回のゲストは、私ひさみんが前職の大学受験予備校で担当したクラスの生徒さんの乗松雄大さんです。灘高校卒業後、浪人生活を経て東京大学理科三類に合格。現在は、東京大学大学院で研究をしながら、複数の病院で皮膚科医としてもお仕事されています。

小児科ローテート中、患者さんが描いてくれたイラストと共に

受験生時代から、話好きでおっとりとした印象の、好青年です。

Part1では、高校生の時、なぜその進路を選んだのか、浪人したことは後悔していないのかというお話しを、

Part2では、研究者、そして医師というしごとの実際はどうなのか、やりがいや、今後の夢やライフプランをお聞きします。

大きかった友人の影響

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ひさみん
乗松さん、コロナ関係でお忙しい中、お時間いただき、ありがとうございます。お元気そうで安心しました。(コロナ対策で、リモートでのインタビュー)
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乗松先生
ありがとうございます。僕の話が、高校生の参考になるかはわかりませんが💦
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ひさみん
そんなそんな。高校生って、研究者がどういうことをしているのか、皮膚科医の仕事がどういうものなのか、知らないことも多いと思うんですよね。そういうところも、参考になるのではないかと思います。

どんな高校生でしたか?
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乗松先生
進学校で…
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ひさみん
灘高校ですもんね。乗松さんは、数学と物理が得意だった印象があります。
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乗松先生
高校時代は、普通に友達と遊んだりするのが好きで。放課後、数学の問題を一緒に解いたりするのも、ゲーム感覚というか、楽しくて。

特に同じクラスの友人Kと仲が良かったのですが、Kは灘でもトップクラスで数学ができまして。仲良くするうちに、負けたくないな、追いつきたいな、という気持ちが膨らみ、数学や物理など、好きな勉強にもより力が入りました。

Kと一緒にいたい、一緒の大学に行きたい、という流れで、東大理三(医学部)を受験しました。
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ひさみん
なるほど。Kさんから受けた影響は、大きかったんですね。

進路選択に他人の許可は不要!

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ひさみん
乗松さんは、医学部を志望されていましたが、何かきっかけがあったのでしょうか。例えば、親御さんが医師だったなど。
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乗松先生
いえ、親は医師ではなく、サラリーマンでした。
身内が病気を患っていたので、自分が医師になって治したい、という気持ちもありました。
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ひさみん
そういう想いがあったから、医学部を志望されたんですね。

もし、タイムマシーンに乗って高校生の自分に会えるとしたら、どんなアドバイスをしますか?
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乗松先生
そのまま進みなさい。・・・ですかね。
学会で発表中!
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ひさみん
なるほど。
進路選択に悩む、高校生の皆さんにメッセージをお願いします。
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乗松先生
まずは目的を確認しましょう。自分の目的が友達と一緒にいるためだったのからわかるように、高尚である必要はありません。短期的な目標だけでも長期的な目標だけでも構いません。

他人の許可も不要です。大事なのは自分で目標を立てることです。

他人が何を言おうと決して自分のことを嫌いにならず、自分の信じた道を突き進んでください。
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ひさみん
ありがとうございます。
高校時代に、一緒にいたい、と思える友人に出会えたことは、人生の宝物ですね。
ちなみに、Kさんとは、今も交流はあるのでしょうか。
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乗松先生
ありますね。Kも医師免許は持っていますが、IT系の会社を経営しています。
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ひさみん
なんと!高校時代から今も交流があるというのは、素敵な話ですね。
そして、医師免許をとっても、医師を本業としない、という選択肢もある、というのも、興味深いですね。

そういえば、乗松さんは、浪人をされていますが、そのことは、どう感じでいるのでしょうか。
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乗松先生
浪人したことを後悔はしていないんですよ。浪人して一学年後になったから、妻と出会えたわけですし。
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ひさみん
おっと、惚気られてしまいましたね^ ^

Part 2に続く・・・

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