「将来は何になりたいの?」と親や先生に聞かれても、そもそも大人と話す機会があまりないし、どんな仕事が自分に向いてるのかピンとこない・・・。このコーナーは、そんな高校生たちが進路を選ぶ時の参考になれば、との願いから誕生しました。
ゲスト:リサ・ターナーさん
職業:高校教師(in アメリカ)
「わたしのしごと」記念すべき第1回目のゲストは、アメリカの高校で日本語とコンピューターサイエンスを教えている、リサ・ターナーさんです!

この度はインタビューにご協力いただいて、本当にありがとうございます!現在リサさんはシカゴにお住まいですけど、ご出身はどちらですか?

熊本です。仕事で福岡や東京に行ったりはしていましたが、日本にいる間は基本地元に住んでいました。

現在はアメリカで高校教師をされているリサさんですが、ご自身はどんな高校生でしたか?

アルバイトと勉強の両立で疲弊していました。勉強は昔から大好きだったのですが、高校生の時に親が離婚したり色々あって、正直学校の活動にはあまり参加できませんでした。部活に入れなかったのも残念でした。

どんなアルバイトをしていたのですか?

ファミレスやお弁当屋さんで働いていました。携帯代などは自分で払いたかったので・・・。

その頃から責任感が強かったんですね。高校卒業後の進路は?

アルバイトをしたり事務系OLをしたりしながら専門学校に通って、ITスキルを身に付けました。その後、ITのベンチャー会社でWebデザイナーとして転職することができましたが、女性のWebデザイナーはまだ珍しい存在でした。当時はいわゆる就職氷河期だったのですが、大手IT企業の下請けだったのでキャリアは安定していました。ベースは熊本だったのですが、福岡や東京でも仕事をする機会もありました。

Webデザイナーのお仕事は、何年ぐらい続けられたのですか?

4、5年です。その間にSE(システムエンジニア)のアメリカ人男性と、同僚を通じて知り合いました。そして4年間の遠距離恋愛を経て、結婚と大学進学を前提に渡米しました。その相手が現在の夫です。


素敵な馴れ初めですね!それからシカゴの大学で教育学を専攻されて、アメリカの教員免許を取られたんですね。どうして先生になろうと思ったのですか?

小さい頃から、先生に向いていると言われることが多かったんです。小学生の時に弟に勉強を教えていたら「リサちゃんは先生になった方が良いよ!」と親戚に言われたり、職場でも後輩などから「説明が分かりくて教え方がうまい」と褒められたり。私は学習欲が強いので、ずっと学び続けることができる教員には自分でも向いていると思いました。最初はコミュニティカレッジという短大みたいな所に行ってそこから四年制大学に編入し、今は仕事をしながら大学院に通っています。

ご自分の好きな分野で強みを活かせると思ったのですね。英語は日本の学生時代から得意だったのですか?

はい。父の影響で、小さい頃からハリウッド映画をよく観ていました。高校生の時、一週間メルボルンでホームステイした経験もあります。私は数学やコンピューターも好きなのですが、英語が分かるとコーディングがしやすいんです。アメリカ人の友人もいましたし、英語はずっと得意でしたね。

英語を習得するのに、どんな勉強法が役に立ちましたか?

とにかく人と交流して、たくさん話すことですね。アメリカのテレビ番組「フルハウス」のようなSitcom(シュチュエーションコメディの略で、日常生活を題材にしたコメディドラマ)を観て、表現などを学ぶこともお勧めです。
Part 2に続く・・・
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中高生&文系にも分かるコンピューターサイエンス
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