「将来は何になりたいの?」と親や先生に聞かれても、そもそも大人と話す機会があまりないし、どんな仕事が自分に向いてるのかピンとこない・・・。このコーナーは、そんな高校生たちが進路を選ぶ時の参考になれば、との願いから誕生しました。

ゲスト:岡田光明さん 
職業:システムエンジニア

「わたしのしごと」インタビューお2人目のゲストは、システムエンジニアとしてご活躍中の、岡田光明さんです!

入社1年目に、人事システムのプロジェクトリーダーに大抜擢!

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もちこ
今日は、インタビューにご協力ありがとうございます。今、IT企業でシステムエンジニアをしているということですが、具体的にどんなことをしていますか?
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岡田さん
システムエンジニア(SE)として、自治体の給与システムを作っています。公務員の方たちの出勤、欠勤、始業から終業までの時刻や、残業時間や有給休暇取得などを記録したデータから、給与計算を自動で行なうシステムを作っています。

このシステムがあるおかげで、毎月の給与計算以外にも、年末調整や税金など、その他にも不定期に発生する処理も、ミスなくできるようになります。

お客さんの「こうしたい」と言う要望をしっかり聞いて、システムを作り上げていく仕事をしています。
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もちこ
入社して何年目ですか?
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岡田さん
4年目です。
スーツでビシッと決めた岡田さん❤️
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もちこ
仕事で1番苦労した事は?
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岡田さん
入社してもうすぐ1年経とうとした頃に、社内で、誰もがやったことがない新システムの開発のプロジェクトリーダーを任されたことです。
プロジェクトリーダーと言っても、僕と上司の2人なんですけどね。
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もちこ
それは大変そう!
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岡田さん
正直大変でした。人事システムの開発だったんですが、人事の知識もないし、お客さんからの要望を聞き出す力も乏しいし、システムでどうやったらできるのかと言う技術面も不足していたので、上司に聞いたり、自分で調べたり、かなり手探りの状態で、苦労しました。
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もちこ
任されたときは、どう感じました?
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岡田さん
ほんとうのところは、もうちょっと、ゆっくり仕事を覚えていきたいとおもいました。(笑)

でも、捉え方を変えたら、成長できるチャンスだし、投げ出したくないと言う思いだったので、納品までの3カ月間、とにかくがむしゃらにやっていました。
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もちこ
納品した時はどんな気持ちでした?
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岡田さん
やっと終わった…です。(笑)
やり終えたという達成感もありました。
でも、この仕事はもういいかな〜とも思いましたけど。(笑)
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もちこ
大変だったけどこの仕事をやってみてどうだった?
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岡田さん
入社した早い段階で、システムの開発設計、そして納品までの流れがわかったのはよかったです。
「やればできる」と思いましたし、自分の力でやりきったという自信もつきました。
まわりからも、根性あるなぁとも言われました。(笑)
同僚とのツーショット
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もちこ
4年目の現在はどんなことをしているの?
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岡田さん
チームのプロジェクトリーダーとして、先輩社員と一緒に、システム開発をしています。

先輩社員より、システム開発の経験が多いので、僕がプロジェクトリーダーですけれど、クライアントの連絡調整やスケジューリングなどは、先輩のほうが上手なのでとても勉強になっています。

まだまだできないことが多いので、もっとできるようになりたい、岡田がいるからこの仕事を任せられるという存在になりたいと思って頑張っています。

「好きなこと」を学びたくて決めた進路

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もちこ
SEとして頑張っている岡田くんは、どんな高校生だった?
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岡田さん
真面目でした。そんなにクラスで目立つ存在ではなくて、勉強に力を入れている高校生でした。といってもガリ勉というわけではなくて、授業が終わったら友達としゃべったり遊んだりしていた普通の高校生です。
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もちこ
勉強が好きでしたか?
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岡田さん
うーん、塾で勉強しているうちに好きになったという感じです。
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もちこ
得意な科目は?
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岡田さん
数学!!あとは化学と英語も好きでした。
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もちこ
へー!数学が得意だったんですね?
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岡田さん
数学は、美しいんです。正解があるし。
あと化学は、先生が好きだったから得意になりました。
フェスティバルではとことん燃える!
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もちこ
文理選択はどうやって決めましたか?
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岡田さん
数学は好きだったし化学も得意だったので理系を選びました。
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もちこ
あれ英語も得意だったのでは?
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岡田さん
文系に行くと、国語をしっかり勉強しないといけないし。
それよりは数学とか化学をメインに勉強したいと思ったので理系を選択したんです。
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もちこ
大学とかはどんなふうに決めましたか?
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岡田さん
大学は学費が安いところを選んでいました。(笑) だから、地元の国立大に決めました。化学が好きだったので、分子素材について学べる学部を選びました。

滑り止めとして、私立も受けたんです。勉強する環境のある私立の学校にいきたかったんですが、その大学は、文系がつよかったんです。その中で、唯一理系学部であった情報を選択しました。
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もちこ
その頃から職業って意識していましたか?
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岡田さん
全然考えてなかったです。
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もちこ
大学選択は、自分の好きなことを学ぶことを大事にして決めたんですね。
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岡田さん
そうです。
趣味のサイクリング♪

Part 2に続く・・・

もちこのキャリアコラム

プランド・ハプスタンス理論(Planned Happenstance)というキャリア形成の理論があります。日本語では、「計画された偶然理論」といわれています。
1999年にスタンフォード大学のクルンボルツ教授たちによって発表されました。

簡単にいうと、偶然の出来事を、ポジティブにとらえて、自分のキャリア形成(成長)に役立てよう、という理論です!

偶然の出来事を自分のキャリア形成(成長)に役立てるには、5つのポイントがあります。

1.好奇心(新しい学びの機会を模索)

2.持続性(失敗に負けず努力しつづける)

3.柔軟性(姿勢や状況を変える)

4.楽観性(新しい機会は必ずやってきて、それを自分のものにすることができると考える)

5.冒険心(結果がどうなるか見えない場合でも行動を起こす)

今回インタビューした岡田さんもまさに、この5つを実践して、キャリアを築いていますね。

変化の激しい今、計画とは違う方向へ進んでいくことは珍しくないと思います。その変化を意図的に自分のキャリア形成に生かしていこうとするのが、プランド・ハプンスタンス理論の考え方です。

あなたが、この記事を読んだのも、偶然(笑)。

いろんなことに、好奇心をもって、失敗に負けずチャレンジし続けてみてくださいね!行動し続けることであなたの未来は必ず開けますから!


ゲストライター:もちこ

キャリアコンサルタント・コーチングプレイス認定コーチ・AEAJ認定アロマインストラクター ・整理清掃収納コーディネーター1級

大学生などの若者の就職支援を9年間、のべ4000人ほどしてきました。 将来の進路や仕事、キャリアを考える時に役立つ情報をお伝えしていきたいと思っています!

暮らしとキャリアをデザインしよう
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